5億1500万ユーザーが流入、「AI+消費」が爆発的な成長
2025-12-03
11月27日の国務院政策定例ブリーフィングで、工業・情報化部(省)消費品工業司の何亜瓊司長は、「AI(人工知能)が消費促進の『触媒』になっている。今年上半期までに、中国の生成AI製品ユーザー規模はすでに5億1500万人に達し、応用シナリオは拡大を続けている」と述べた。科技日報が伝えた。
関連専門家は取材に対し、「これほど巨大な消費人口は、中国における『AI+消費』の明るい発展の見通しを映し出すものであり、今後AIはさらに驚くべき消費成長を生み出す一方、データプライバシー漏えいなどの問題も頻発しているため、安全意識の強化が必要だ」と指摘した。
浙江大学制御科学・工程学院の学外修士指導教員で、毎日互動股份有限公司の創業者兼CEOである方毅氏は、「5億1500万というAI製品ユーザー規模は市場予想を大きく超えており、これは技術イノベーションと消費高度化の両方の要素が組み合わさった結果だ」と語る。
方氏は、「AIを含むすべての技術は究極的には人のために存在するものだ。『AI+消費』はAIが研究室から一般社会へと急速に浸透する有効なルートの一つだ。AIは人々の生活をより便利で知的な生活をもたらす一方で、多様な消費シーンはAI製品のイノベーション・高度化と応用シナリオの拡大を促進している」と話す。
方氏はまた、「これほど大規模なユーザー数は、AI技術がすでに大規模化・日常的な普及を実現していること、中国がAI技術の進化やAI消費シナリオの拡大において強固なユーザー基盤を有し、明るい発展の見通しを持つことを示す2つのポジティブなシグナルだ。中国は世界最大の市場と最も豊富な応用シナリオを擁することから、今後AIはあらゆる消費シナリオに一層浸透し、AI製品は誰もが使う『日用品』になるだろう」と述べた。
現在、AIは「補助ツール」からユーザーをより理解する「消費パートナー」へと進化し、人々の生活に多様な「サブスクリプション」ソリューションを提供している。方氏は、「中国の消費財品目総数は2億3000万種類に達する一方、『デジタル技術を活用した製品種類の増加・品質向上・ブランド創出」の応用シナリオとして公開・普及されているものはわずか213件に過ぎない。これは『AI+消費』の可能性がこれ以上に広がり、AIが人々の生活を『サブスク』する方法は想像を超えるだろう」と説明。
方氏はさらに、「小売、飲食、観光、教育、医療といった一般的なAI消費財に加え、法律、会計など専門分野のAI製品、さらには企業向けAI端末アプリケーションが爆発的な成長を遂げるだろう。ユーザー層はさらに細分化され、AIは技術発展そのものをも上回るような驚異的な消費成長を生み出すことになる」と語った。「人民網日本語版」