習近平国家主席が世界女性サミット開幕式の基調演説で「発展」について20回以上言及

2025-10-16

    北京で開催された世界女性会議が30周年を迎える今年、世界女性サミットが北京で開催された。習近平国家主席は開幕式で行った基調演説で、「発展」について20回以上言及した。これにはどのような深い意味があるのだろうか。中国新聞網が伝えた。

    人類の文明がたどったプロセスを振り返ると、女性は社会の発展と進歩を推進する重要なパワーとなってきた。中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)以来、習近平総書記は重要な論述を複数回にわたり発表し、女性の創造的で推進的な役割を十分に評価し、女性の全面的発展と人類社会の進歩の統合における内在的な連携を深く示してきた。

    今では、女性の教育水準は著しく向上し、中国の社会全体における労働者のうち女性の占める割合が4割を超え、インターネット分野の起業者の中で女性が半数を超え、過去4回の夏季五輪のメダリストでは女性の割合が60%を超えた。中国の実践が証明しているように、女性の社会・経済活動への参加を推進すれば、女性の地位を効果的に向上させることができ、社会の生産力と経済の活力を極めて大きく引き上げることもできる。

    今回のサミット開幕式で、習主席は、「中国式現代化の新たな道のりにおいては、すべての女性が主役になる」と特に強調した。

    人類は発展して現在に至り、女性の経済・社会発展への関与度はかつてないほど広く、深くなっている。同時に、女性の全面的発展の実現にはなお複雑な挑戦が横たわっている。

    統計によれば、世界には戦乱や衝突に巻き込まれる女性・女児が依然として6億人以上おり、女性・女児の約10%が極端な貧困の中で暮らしている。同時に、暴力と差別というかねてからの問題もまだ解決されておらず、ジェンダーによるデジタルデバイドは拡大し、ジェンダー平等の実現は「任重くして道遠し」だ。こうした重要な節目にあたり、今回のサミットは「運命を共に:女性の全面的発展の新たなプロセスを加速する」をテーマに、時代の発展の中のニーズと懸念に焦点を当てた。

    習主席は開幕式の提言の中で、▽戦乱・衝突が起きている地域、貧困・災害がある地域の女性と女児の保護の強化▽暴力に反対するメカニズムの整備と改善▽科学技術イノベーションによる女性関連事業の質の高い発展へのエンパワーメント▽女性の政治参加のチャンネルの拡大など、多くの角度から女性の全面的発展の新プロセスを加速させることを提起した。女性差別のない世界を構築し、包摂的で発展する社会を作るには、まだ長い道のりを歩まねばならず、さらに努力しなければならない。現在の中国は、自国の発展によって世界の女性関連事業に積極的にチャンスと保障を提供している。「人民網日本語版」