低空経済が発展、「天空の城」を作る深セン
2024-01-26
元旦連休中、北京市から来た曾斌さんは深セン人材公園で都市の美しいスカイラインを眺め、さらに独特なフードデリバリーを体験した。届けてくれたのは配達員ではなく、6枚の「羽」を持つドローンだった。
市民が深セン人材公園のドローン空輸キャビネットの前で到着を待った(2023年11月25日撮影)。新華社記者・毛思倩撮影
美団フードデリバリードローンが、深セン市後海片区のビルの間を飛行した(2023年11月24日撮影)。新華社記者・毛思倩撮影
これはインターネットプラットフォームの美団が深センで設置した23本のドローン食品配送航路の一つであり、深セン低空物流の日常生活への進出の縮図でもある。深セン市交通運輸局の統計によると、深センは23年に77本のドローン航路を開通し、累計で156本とした。貨物積載ドローンの飛行回数は60万回以上にのぼった。
世界的に有名な「ドローンの都」である深センでは、ドローン産業が戦略的新興産業の重要部分になっている。
大疆の2種類の新型農業ドローンが23年11月にお披露目された。主力モデル「T60」は農林水産及び林業の各シーンの作業をカバーする。当初は農薬散布のみだったが、今やさらに肥料や種の散布、水産物への餌やり、草原の放牧の観測、栽培前の計画、開花時の受粉などが可能だ。
東部通航のヘリが、深セン市中心地の大中華ヘリポートに着陸しようとしていた(2021年3月18日撮影)。新華社記者・毛思倩撮影
ドローンを支えとする新型低空生産・サービス方法以外にも、深センは伝統的な汎用航空業態で常に全国をリードしている。伝統的な汎用航空短距離輸送企業は近年、有人飛行サービスを積極的に切り開いている。乗り継ぎ、市内通勤、都市間飛行、越境飛行などの空中交通新業態を発展させている。深セン空港―福田CBDなどの「空中タクシー」航路が次々と開通し、23年のヘリ飛行回数は2万回を超えた。(中国網日本語版)
深セン市塩田区の東部通航運行拠点で、ベル206(右)と億航有人級自動運転飛行機が同一空域のテスト飛行を行った(2021年9月15日撮影)。新華社記者・毛思倩撮影