中国、11月の外部ニーズが回復 対米輸出9.6%増

2023-12-18

 商務部(省)の束珏婷報道官は14日に行われた定例記者会見で、「11月には、中国の対米輸出が14ヶ月にわたった減少に終止符を打って、9.6%増に転じ、日本や韓国などへの輸出入は減少幅が縮小した」と述べた。

 束報道官は、「ここ数ヶ月間、中国の物品貿易は回復増加の傾向を示し、人民元建ての輸出の成長率は4ヶ月連続で上昇し、10月も11月もプラス成長を達成した。全体として見ると、対外貿易が発展する積極的な要因が絶えず積み上がり、安定回復傾向がますます強まった」とした上で、次の3つの要因を挙げた。

 (1)貿易の活発度が上昇を続けた。中国の輸出量は8月の前年同期比減少から同増加に転じ、さらに成長幅が拡大を続けて、11月の輸出量は同12%増となり、第2四半期(4-6月)以降の最高を更新した。同時に、輸入量が10ヶ月連続でプラス成長を維持した。量の穏やかな増加が、対外貿易の規模の安定と構造の最適化にとって重要な下支えとなった。

 (2)外部ニーズに回復増加の兆しが見られた。11月には、中国の対米輸出が14ヶ月連続の減少を終えて、同9.6%増に転じ、日本や韓国などとの輸出入の減少幅が縮小した。携帯電話、家電などの消費者用電子製品の回復増加傾向が目立ち、11月は集積回路(IC)の輸入額成長率が今年初めてプラスになり、輸入量は3ヶ月連続で成長し、最終製品の輸出ニーズの改善がうかがえた。

 (3)企業の期待が改善を続けた。商務部の追跡調査によると、対外貿易企業の輸出受注状況が6ヶ月連続で好転した。「人民網日本語版」