「誰かが私を助けてくれたから、私も困っている人は必ず助ける」

2022-06-29

 最近、深セン龍平西路塩龍立体交差ホーム付近で心温まる光景が見られた。車椅子で一人で出かけた高齢者が車道に入り込んでしまい、道路の真ん中で孤立し、路上を往来する車も多い中で立ち往生していた。バス運転手の李永明さんはそれを見て、すぐにバスを路肩に止めて車から降り、高齢者を安全な場所へと運んだ。


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写真:深セン衛視深視新聞提供

    高齢者を助けたのは東部公交三公司吉祥交通部門の運転手・李永明さんだった。李さんは「その時、私は乗客2人、乗務員1人と一緒にバスを降りて高齢者をバスに乗せた。乗客達はみんな賛同し、一緒に高齢者を担ごうとした」と語った。高齢者が言語障害で家族の連絡先を正確に伝えられなかったため、李さんは車椅子から見つけた愛心カードを通じて高齢者の娘さんに連絡した。彼女は外出中ですぐに現場に駆けつけられなかったため、李さんは高齢者をバスが所属する部門に連れていくことにした。


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写真:深セン衛視深視新聞提供

    バス運転手として10年近く働いている李さんは、一切の躊躇なくバスを止め、高齢者を助けに行った理由について、自分も多くの乗客に助けてもらったことがあるからだと話した。誰かが自分を助けてくれたことに、彼はとても感謝している。愛はお互い様だと李さんは言った。ここ数年、深センは愛に満ち、暖かい都市になっていると実感できる一場面であった。「深セン市政府ポータルサイト」